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姫路市にて外壁塗装・屋根塗装を承っている髙橋塗装の髙橋良介です。

突然ですが、新築当時に「お家に使われているサイディングは塗装不要ですよ」と担当者から言われたことはございませんか?
先日お客様から塗装のご相談をいただいた際に、「メンテナンス不要って言っていたのに……」と振り返っており、もしかすると大きな誤解が生じているのではないか、と思いました。

たしかに、最近発売されているサイディングは非常に優秀な製品が多く、カタログには「30年は塗装不要」と受け取れるものもあります。
しかしながら、それを鵜呑みにして放置してしまうのは危険と言わざるを得ません。

今回は私なりに、サイディング塗装不要説に潜む間違いについてまとめてみましたので、外壁塗装に悩んでいる方はぜひ参考にしていただきますと幸いです。

■ そもそもサイディングとは

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まずはサイディングとは何か、というところから説明します。

サイディングとは外壁の仕上げ材のことで、板状の建築資材です。
昔はモルタルという塗り壁のお家が多数派でしたが、手作業で塗らないといけないので時間がかかり、かつ施工する職人の腕によってクオリティが左右されていました。
これでは生産性が悪い、ということで開発されたのがサイディングです。

工場で生産されたサイディングを現場に運び、規格通りに張れば一定のクオリティで施工が完了するので、モルタルに代わって
広く普及するようになった経緯があります。

サイディングには種類があり、現状最も多くのお家で使用されているのが窯業系サイディング、次点で金属系サイディングがあげられます。なお、この二つはどちらも外壁塗装が必要です。

■ メンテナンスフリーの外壁は存在しない?

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外壁にはサイディング以外に、モルタルやタイルなどの種類があります。
タイルやレンガは外壁塗装がいらないので、もしかするとメンテナンスフリーだと勘違いしている方もいるかもしれませんね。

結論から言うと、メンテナンスフリーの外壁は存在しません。

外壁塗装がいらないタイルも、そのままでは劣化して剥がれてしまうので、樹脂を内側に注入して剥がれを防ぐメンテナンスが必要になります。外壁塗装はメンテナンスの一つなので、もちろん材質によって必要としない外壁もありますが、その外壁も専用のメンテナンスをしないと、ぼろぼろになってしまうでしょう。

冒頭の「メンテナンス不要」という耐久性の高いサイディングも、例外ではありません。

■ 「メンテナンス不要」サイディングの正体について

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「メンテナンス不要」とメーカーの謳うサイディングとはどのようなものでしょうか。

これは表面にフッ素や無機、光触媒などの塗料がコーティングされているサイディングで、日光で汚れを分解したり、雨で汚れを洗い流したりといった機能を持っています。そのため、外壁の劣化原因になる汚れがつきにくく、ものによっては紫外線による影響を受けにくい性質があります。
従来のサイディングよりも耐久性が高いのは、このコーティングなどが進化しているからなのですね。
どのメーカーも商品開発に力をいれているため、現在はこのようなサイディングがスタンダードです。

しかし、本当にメンテナンス不要かというと、そうではありません。

某メーカーの商品カタログを見ると、「塗替えが2回分不要」という見出しの下に小さく「地域・環境・使用条件によっては劣化の進行は異なります」とありました。併せてメンテナンス時期を保証するものではない、という旨の注意書きも添えられています。
つまり、どう転んでもメンテナンスは避けられません。
「なにそれずるい!」と思ったかもしれませんね。

なぜこのような書き方をメーカーがしているのかというと、一応耐久性の強さについては証明しているからです。
新製品は紫外線や風雨などに耐えられるかどうか、外環境を再現して試験にかけます。その成功結果を元にするため、決して嘘ではないのですが、実際の外環境に置いて調査したわけではないので、結果がすべてとは言い難い部分が出てきてしまいます。
とくに日本列島は縦に長いため、北海道のお家と沖縄県のお家では、耐久性にも差が出てしまうのは確かでしょう。

このような「メンテナンス不要」サイディングでも、メンテナンスが必要なので、もし以前は見られなかった変化が表れていたら、無視しないようにしましょう。

■ 塗装のタイミングはいつ?

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外壁塗装・屋根塗装を行うタイミングとしてはいつごろがいいのでしょうか。

・築10~15年
上記の築年数がたっているなら、塗装の目安になります。

・劣化が見られたら
壁に手を付けると、肌に粉が付着するチョーキング、ひび割れなどの劣化が見られたら、塗装のタイミングと言えます。
なお、フッ素や光触媒塗料などがコーティングされたサイディングは、10年たっても色あせもチョーキングも起こしていないことがあります。

これらの二つはあくまで目安のため、10年とたたずに塗装が必要なほど劣化が進んでいたり、10年たってもまったくチョーキングが起こっていない、ということもあるでしょう。
できればこれらのうち一つでもあてはまったら、転ばぬ先の杖として塗装が必要かどうか、診断してもらうのが一番かもしれません。

■ 劣化を見つけたら

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サイディングにチョーキングなどの劣化を見つけたら、できれば地元で外壁塗装を行っている専門業者に相談するようにしてみてください。

このような業者は地域との付き合いを大切にしているため、親身に相談に乗ってくれる可能性が高いです。

また、できれば新築時の仕様書を塗装業者に見てもらうといいでしょう。
2001年以降のサイディングは汚れがつきにくいのと同じように、塗料もつきにくいので、どのような製品のサイディングが使われているのか、確認したほうが失敗が少ないです。
このようなサイディングに従来の塗装を施すと、数年のうちに塗料が剥がれてしまうのですが、残念ながらそうとは知らずに施工してしまう業者もいます。そのため、施工不良防止のために仕様書を持っていくことをおすすめします。

■ 姫路市で外壁塗装をするなら髙橋塗装まで!

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髙橋塗装は、姫路市を中心に兵庫県内にて外壁塗装・屋根塗装・防水塗装を承っております。

国家資格の一級塗装技能士を有した職人が塗装を行いますので、お家の状態やお客様のご要望に合った工事をご提案。
おかげさまで20年以上、姫路市を中心に塗装工事に従事してまいりましたので、柔軟な対応と技術に自信がございます。
外壁塗装・屋根塗装をお考えでしたら、お気軽にご相談くださいませ。

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■ まとめ

耐久性の高いサイディングでも、メンテナンスとして塗装が必要です。
また、ここ20年ほどでサイディングも進化しており、専用の下塗り材を使用しないと剥がれてしまう可能性があるため、できればサイディングの仕様書を確認しましょう。
外壁塗装・屋根塗装が成功することを祈っております。

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